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”僕はあまり、物語のある絵本で感動したものって、洋の東西を問わず、ないんです。”
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- これはちなみに、ぴろーってなるやつですか。(笑
「コミュニケーションです(笑
男は愛を差し出しているのに、女の方は「ピロロロー」って(笑」
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- (爆笑)
「あ、これはポニーテールだけど、右の人は男です。左は女だけど。」
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- あ、あるんですねそういうの。関係性とかあるんですか。
「これは、夫婦というか、カップルみたいなものでしょう。」
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- お母さんと息子かと思った。このおだんごのせいか、年齢が高く見える。
「ああ・・それはわかんないですけれども。」
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- テーブルの色を、かえられましたよね(上の画像は変更前の状態)。
最初は碁盤の目だったですね。
私ははじめ、何とも思わなかったんですけれど、
柄が変わったらすごく落ち着いた感じがしたので、おどろきました。
ああ、そういうのがわかるのがプロなんだなって思いました。
「最初から解っていればそういうこと時間がかからないんですけどね。
プロの人というか、仕事が早い人は最初からそういうのがわかるんですね。
僕の場合、じーっと見てて、
なんかいやだな、なんかちがうな、ここイヤだから変えてみよう、
と変えてみて、でも余計ひどくなった、とか(笑)
いろいろやって、ああ、これしかないわ、と。
センスのいい人は最初からそれは迷わないんです。
そういう人は仕事が早いんです。」
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- この絵本は。
「これは、アメリカの古典的な名作です。
子供ウサギと、お祖母さんウサギみたいなのがいて、
部屋がだんだん暗くなっていって、
いろんなものに「おやすみなさい」って言っていくんです。
カップとか、部屋の家具とかいろんなものに。
ストーリーはないんです。
マーガレット・ワイズ・ブラウンっていう人の作品です。40いくつで死んでます。
出版されたのは戦後すぐくらいだと思います。」
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- 古い本ですね。
「10年くらい前、偶然本屋でみつけて、すごいなあって。」
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- ここに選んだ理由は?
「いや、好きな本だったから(笑」
「その人は、絵は描かないんです。
絵本のテキストをたくさん書いていて、でも、いわゆる物語のあるモノはほとんどないです。
もうひとつ、おなじ画家が絵を描いてる絵本で、『runaway bunny』というのがあります。
それは、子供のウサギが家出をするんだけど、
どこに行ってもお母さんが形を変えて追っかけてくる、という絵本なんです。
それは、こわいものとかじゃなくて、母親の愛情みたいなものを描いてるんですが、
それもすばらしいです。
これはストーリーと言えばストーリーですが、やはり、起承転結のあるものじゃないです。」
「僕はあまり、物語のある絵本で感動したものって、洋の東西を問わず、ないんです。
よくわからないんです。」